ドンチャンチャネルとスーパートレンド

謹賀新年

今年もよろしくお願いします。
2021年の大みそかに投稿して以来、2回も年をまたいでしまいました。久しぶりに投稿します。

一目均衡表が気に入って、よりよいインジケーターを目指して試行錯誤した結果、最近ではドンチャンチャネル(期間52)とスーパートレンド(ATR factor 3, length 14)を組み合わせたものをよくみています。高値ブレイク投資法のような順張りの使い方が基本です。参考になればと思います。

ドンチャンチャネルは、過去の一定期間の半値と高値と安値を示したものです。期間は20日前後がよくつかわれるようです。この半値線は、一目均衡表と通じるものがありますし、過去の投稿ではストキャスティクスとのつながりも書きました。一目均衡表では、基準線は(当日を入れた)過去26日間の半値線ですし、先行スパン2は52日間の半値線を26日先に表示させたものです。自分のトレードの売買頻度や間隔と合わせていった結果、期間は52を使うようになりました。ただ銘柄によって日足のこともありますし週足のこともあります。

スーパートレンドは、わりと人気のインジケーターで、ATR(アベレージトゥルーレンジ)の倍数から計算するものです。上昇トレンドのときはキャンドルの下に現れ、トレンドが続く限り切りあがっていきます。下降トレンドのときはこの逆です。このラインで売買タイミングを決めていくわけですが、基本的に順張り志向です。

これらに加えて、遅行スパン(緑)と長期の先行スパン(紫)を補助的に使っています。遅行スパンは一目均衡表と同じように終値を26日前に示したものです。遅行スパンを使うと、高値を上抜けしたことがすぐにわかりますし、遅行スパンがドンチャンチャネルの中に入ったところで利確するなどの使い方ができます。長期の先行スパンは、過去129日の半値を26日先に示したものです。この線より下では基本的に売買しません。200日移動平均線と同じような使い方です。

ドンチャンチャネルを使った高値ブレイク投資法といえばタートルズですが、現在でも高値ブレイクは使える手法だと思います。

昨年は相場がよかったですが、今年はどうなるでしょうか。アメリカの景気後退や中国の不況、新興国のデフォルト、長引く戦争などなど、金融市場というのはなにかしら不安を抱えているものですし、株価は予測なんてできないと思っているので、できるのはファンダをベースにしたトレンドフォローくらいかなぁと思います。

どんなに優秀なテクニカルインジケーターよりも、事前に決めた売買ルールに沿って行動できる理性や習慣のほうがよほど重要なのではないかと思う今日この頃ですが、できるだけ楽しんで過ごしたいものです。今年もみなさまにとっていい年になりますように。
Chart PatternsTechnical IndicatorsTrend Analysis

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