仮想通貨がすごいことになっていますね。
私自身は商品先物しかやらないので「すげーなー」と傍観しているだけですが、テクニカルアナリストとして練習で下値の計算をしてみました。
※以下は教科書どおりに計算するとこうなる、という話です。
■三尊完成
まず、冷静にチャートの分析をすればきれいな三尊(ヘッド&ショルダーズ)を形成しています。
教科書どおりで考えればネックラインである33,590$を割ったら終わりなわけですが、割ったその日(2022年5月9日)から下げが加速していますから、トレーダーはこの三尊の形をしっかり見ていると思われます。
(海外でもH&Sは有名ですからね)
■三尊完成した場合の下値は?
これも「あくまで教科書的にいえば」ですが、
(1) ヘッドから左肩までの下げた分(青いボックスです)
ネックラインから下げると言われています。
そうすると、予想値は-2,110$となります(笑)
原油じゃあるまいし、現物がないのだからさすがにマイナスにはならないでしょう。
それでは、もう一つの定義は何かというと
(2) パターンを形成する前の上げ幅(赤いボックス)
ネックラインから下げると言われています。
そうなると、予想値は21,715$となります。
かなり現実的にありそうな感じですね。
■行って来い
Twitterなんか見てると「買い時!」という投稿を多く見かけますが、あくまでチャートを分析するだけであればネックラインを割っているわけですから買いの要素はありません。
とりあえず教科書から算出する下値は21,715$ですが、行って来いのパターンだって普通にあると思います。
その場合は2020年11,060$です。
「そんなのあり得ない」という方もいるでしょうけど、1年半前の価格に戻るだけです。そんな事象はあらゆる商品で普通にあり得ます。