■時間軸別の環境認識
○月足
現時点ではかろうじて押し安値を防衛。
押し安値・戻り高値重視の古典派ダウ理論的にも、
高安だけでみる主流派ダウ理論的にも、現時点では上昇トレンドを維持。
目先最も大切だったサポート帯から明確に反発中。

○週足
押し安値をはっきりと下抜け、上昇トレンドが崩壊。
ただし、日足下降5波で構成される大きな一波を形成して伸びきった後、
現在は反転上昇中。
下降1波に続く2波の様相を呈している。

○日足
そのような週足2波の口火を切る1波の最中と見るのが素直か。

○4時間
日足1波ないし3波の中で、4時間3波として伸長中(←前回トレードでテイク)。
3波がどこで止まるかは知らないが、続く4波の後、5波が次の狙い目。

○1時間
かかる4時間3波の中で伸びている。
当方ダウカウントのベースであるスイングハイロー(左右6本)的には、
4時間3波の中でまだ1度も高安を形成せず、一波で一気に伸びている最中。
ただし、波の初期に、素直に見ればダブルボトム(ないしトリプルボトム)を
含んだ節目を形成しており、そのあたりを2波として、現状は3波と見るのが妥当
(と今のところ見ている)。

■大方針
今現在の大きなベクトルは、週足戻り目(ざっくり150円~152円に位置する、
週足下降側フィボナッチ50~61.8の緑色ゾーン、および月足節目を表す灰色ゾーン)
あたりを目標に上昇中とみえる。
ただし、その途上に(チャートには載せていないが)週足フィボ38.2と、
実体ベースの目立つ月足高値(2022年10月高値・実体ベース)が存在するため、
そのあたりが週足2波のピークとなる可能性も見ている。
いずれにせよ、今のところは素直に押し目買いを狙う。

■具体的な押し目の待ち方

フェーズ① 4時間上昇3波の終焉をぼーっと見守る
現在4時間上昇1波に対するフィボナッチ161.8(前回の当方利確ポイント)を既に
クリア、週足・日足レベルの節目上限にタッチし、日足の暫定上昇チャネル上限に肉薄。
この辺りで終わるかもしれないが、先述の通り、1時間の上昇波動がまだ3波(下手を
すると1波)と見えるため、ありがちなのは、1時間5波としてもう一度は
急伸するものの、そこで釣り込んだ飛びつきロング勢を養分にして、
さくっと下降をスタートする形(LDN時間かNY時間のどこか)。
そのような形が見えれば、4時間3波終焉の候補として見ていく。
そうならず、今日明日の指標を燃料に一層の棒上げを継続するなら、
しょうがないので放っておく。

フェーズ②4時間上昇4波を観察
いずれにせよどこかでは3波が終わり、1時間下降トレンドで形成される4波が
見え始めれば、真面目に観察を開始。
1時間のABC波、あるいは下降1~5波を構成しながら、ダブルボトムや三角持ち合い等の
パターンを伴って、最終的に安値切り上げから再度上昇転換気配を見せるまで待つ。

フェーズ③エントリー
基本的に、上記の1時間再度上昇転換気配の中で、最後に引けた1時間下降トレンド
ラインを確定で抜けたタイミングを目安にエントリーを狙う。
ただし、上昇に向かう前の下落の最後の形によっては(※)、
さらに下位足に落としてのエントリーも想定(前回トレードがそのケース)。
※1時間でみえるフォールスブレイクアウトやフェイクセットアップといった
ダマシ系プライスアクションによるV字底

それらが起きた時間的・イベント的な優位性も考慮。

■シナリオ崩れへの対応
上昇シナリオが早期に崩れた場合、次に日足での高値切下げが再度見えるまで、
急にショートは考えられない。
なったらなったで、その時に再考する。

■待ち時間のイメージ
4時間3波が現在地あたりで止まり、早期に4波として下げてくる展開となれば、
今日から明日の日中にかけて下降し、雇用統計前後を起点に5波入りという
時間感覚も成り立ち得る。
一方、3波の伸びが時間的にもう一段長く続く場合は、明らかに来週の話。
一番つまらない展開は、今日・明日の指標(雇用統計等)を追加燃料として、
それまでに分かりやすい4波を形成することもなく、一気に次の目標地点まで
上昇する形。
そうなると上昇の値幅を取る機会は一旦失うため、次の週足下降3波の目線も
持ちながら、分析のやり直しと気長な待機が必要になる。

■(補足)ファンダメンタルズについて
①日米金融政策逆行による金利差縮小観測から、ドル安円高が一気に進行
=7月からの週足下降1波

為替介入→米雇用統計悪化→米利下げ観測の明確化&国内利上げ観測の明確化から、
ドル安円高に突き進んだ。

②金利差縮小ペースの観測修正によるドル高円安方向への修正
=現在の週足下降2波・日足上昇1波

パウエル発言(利下げを急がない)と石破発言(利上げを急がない)を主因に、
金利差縮小ペースを過大に織り込み過ぎたとする観測の修正が一気に台頭し、
ドル高円安方向へ修正中。

③今後について→結局分からない
コンセンサス的には、大きな流れとしての金利差縮小は進まざるを得ない、
との観測であろうが、現時点で既に顕在化した国内利上げペースの鈍化、
米利下げペースの鈍化が、市場の現時点での認識以上に進む可能性もある。
要するに分からない。

【ファンダメンタルズ的な結論】
当たり前ながら、ファンダメンタルズ的には、いつだってどうなるか分からない。
ただし、その時その時のイベントへの注目度は推察できるため、それを起点に
上がったのか下がったのか、テクニカル的に重要な上昇サインを出したのか、
下落サインを出したのか、あるいは何も起きなかったのか。
その事実を確認してから、後出しジャンケンするしかない。
Trend AnalysisWave Analysis

Clause de non-responsabilité