結局はファンドの「やれやれ売り」が入りやすいゾーンで上値を抑えられて、行き場を失っている状況です。足元ではFRBが暗号資産や分散型台帳技術などの金融サービスを顧客に提供する銀行らに対し、新たな監督プログラムを8月8日発表しています。まだFRBは同日、各中央銀行および全州加盟銀行に宛てたステーブルコインに関する書簡も公開している。同書簡では、州加盟銀行が決済のためにステーブルコインなどのトークンを発行・保有・取引する場合は、事前に中央銀行の認可が必要であり、サイバーセキュリティ・流動性・消費者コンプライアンス・不正金融のリスクに対するリスク管理を実施する必要があると述べられている。FRBはSECとは違って、どちらかといえば暗号資産に対しては前向きな姿勢を示していることから、これはネガティブなものではなく、むしろ今後ファンドなどが参入するにあたってはポジティブな材料だといえましょう。

金利動向ですが、先週は実質金利は右往左往したものの、1.76%と高い水準を維持して週を終えました。これにより実質金利乖離率はやや上ザヤの状況が続いています。米長短金利差はPPIが予測を上回ったこともあって、景気が堅調に推移していることが再確認され、上昇しています。短期的には逆イールドが解消されており、乖離率もやや下ザヤとなっている点はポジティブといえますが、金利の上昇(2年債は4.98%と5%に迫る勢いとなっており、10年債は4.15%)はビットコインのとってはあまりいい材料ではありません。米社債長短金利差もBTCUSDとある程度の相関性がありますが、これも再び下落に転じていることは引き続きビットコインにとっても重石となるでしょう。

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