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【EURUSD】相場分析20200404 上昇転換の兆し? 機関投資家ポジションから見る今後の相場動向考察

Long
FX:EURUSD   Euro / Dollar Américain
先週は月曜の相場開始から5日連続で下落したユーロドル。
アメリカ、欧州共にコロナの感染が拡大する中で、日を追うごとに今後の経済、相場そして生活の不透明感が増しています。

今回の相場分析ではドルインデックスやも交えながら今後の展開を考察します。

<長期足>
月足
超長期下降トレンド形成中です。現在はオレンジと赤の2段の下降チャネルで相場をモニターしています。
2020年3月のローソク足の上下の長いヒゲがちょうどオレンジの下降チャネル上段と赤の下降チャネル下段に突っ張り棒のように接しています。



週足
2020/03/23週のローソク足が大陽線をつけたのに対し、先週は大陰線をつけて全戻しするかのごとく下落を見せました。
前週の上昇の3分の2以上を戻しています。
この下げ戻りの要因について以下日足セクションで考察していきます。


<中期足>
日足(最上部チャート)
2020/03/30週のローソク足は5日連続で陰線をつけた下落となりました。
現在のローソク足は1.08ラインを実体ベースで少し下抜けてきた所に位置しています。

今後の展開を考察するにあたり、以下2つの指標を検討します。
1. ドルインデックス
以下のチャートがドルインデックスの日足チャートです。
三角保ち合いを形成しています。これを上に抜ければドルが上昇し、下に抜ければドルが下がることになります。
正直どちらに抜けるかはわからないので、今後の展開を検討する際の一つの指標として頭の片隅に入れておきます。


2. 機関投資家ポジション推移
以下はIMM(シカゴIMM通貨先物ポジション)における機関投資家のユーロドルポジションです。
グラフの右側3本の棒が3/17,3/24,3/31における機関投資家のポジションですが、それ以前はユーロ売り(ドル買い)にポジションが溜まっていたのが反転して、すでにユーロ買い(ドル売り)に傾いています。

https://drive.google.com/file/d/12x5OnaMfPPSAKZDh88UAIMJZUXloLYPk/view?usp=sharing

この3/17からのポジションの推移と日足チャートの動きについて、あくまで僕の仮説に基づいて解説します。

<3/17の時点>

この時点ではIMMのポジションはユーロ買い(ドル売り)に傾いています。にも関わらず3/17から3/19までは日足チャートは下落(ドル買いの方向)となっています。
これは機関投資家はユーロ買い(ドル売り)を仕込んでいたものの、実需勢力(企業など)がドルを買ってきたことによりユーロドルは下落し、機関投資家のポジションが損切りとなってその損切りを巻き込んだために3/17-19にかけて相場が急落したのではと考えています。

<3/24の時点>

そして相場が下落の底に展示た3/19以降、再度機関投資家は再度ユーロ買い(=ドル売り)を仕込んできたため、3/24時点でのIMMポジションは再度ユーロ買いに傾いたというものです。
現に3/20から3/24まではユーロドルは継続上昇(ドル売り方向)となっています。

<3/31の時点>

3/24時点でのIMMポジションも引き続きユーロ買いに傾いています。つまり3/24以降も継続して機関投資家はユーロ買い(ドル売り)のポジションを積み上げていると考えられます。事実チャートも3/27までユーロドルは継続上昇していますね。

<3/30週のチャートの動きの意味>

さて日足チャートに戻って3/30週の動きを解釈してみたいと思います。
3/30週は上記の通り5日継続して下げたわけですが、これは機関投資家が今までのユーロ買い(ドル売り)のポジションを利確、つまりユーロ売り(ドル買い)したために、ユーロドルが下落した、と考えています。(以下のチャートの赤の丸の部分が利確による下落)



IMMポジションは3/31時点のデータですから、ユーロドルが4/1-3と下落するにつれ、現在のポジションがどうなっているかは来週にならないとわかりません。
ですが、上のように考えると、相場を動かしている機関投資家のポジションの推移とチャートの動きが整合性を持ってロジカルに説明できるのです。

<今後のシナリオ>
さて、お待たせしました。
それでは今後のユーロドルの相場の展開について考察してみたいと思います。
IMMのポジションが3/17を起点として、それまでのユーロ売り(ドル買い)からユーロ買い(ドル売り)に傾いたことから、今後もユーロ売り(ドル買い)ポジションが増加していくとみています。つまりユーロドルは上昇(=ドルが売られる方向)です。

その上昇の起点が、現在のローソク足が位置する1.08水準を起点とするのか、もう少し下げて、月足で見た赤の下降チャネル下限付近からとなるのかは、相場のみが知る、というところですが、今後長期的にはユーロドルは上昇に転じていくのではと考えています。

もちろん相場が変われば目線も変わるので、本稿での相場観は現時点のものです。来週になったらまた状況が一変する可能性は否定できません。


■”なぜ”がわかる相場分析
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