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米2年債利回りと米10年債利回りが一時逆転の逆イールド観測

TVC:US10Y   Obligations gouvernement américain 10 ans
2019年以来の、米10年債利回りと米2年債利回りが昨晩一時的に逆転の逆イールドとなりました。
青色のラインが米10年債利回りで、オレンジ色のラインが米2年債利回りです。
オレンジ色の2年債のラインが青色の10年債のラインを上回っている箇所が3か所ほど見受けられます。
今はまた元に戻っていますが、この状態が膠着するのか注視していきたいところです。

なぜこのようなことが起きるのかというと、短期金利は長期金利に比べて政策金利の影響を受けやすい為です。
アメリカのインフレ率が過去に一度しかないくらい上がっており、更に原油の高騰で今後インフレが加速する可能性があります。
FRBはインフレを抑えるため今年は3月の会合以降すべての会合において利上げ、そしてどこかのタイミングで2段階の利上げの必要性も示唆、バランスシートの縮小検討も発表しております。
これらの要因でもちろん10年債利回りも上がってはいるのですが、2年債利回りの上昇が10年債を越えてきそうな勢いになっているというわけです。

ではこの逆イールドによってもたらされる影響は?なぜこんなに注目されているのかというと、これが観測されると1~2年以内にリセッション(景気後退)になることが多いからです。
ただ、逆イールドになったからと言ってすぐにリセッションになるわけではないのですが、
リセッションのシグナルが点灯したということで、今後注意を払ってみていく必要があるということです。




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